コラム

ビットコイン大型アップデート「Taproot」について解説

11月14日14:15ごろ、ビットコインは大型アップデート「Taproot(タップルート)」の実装を完了しました。

Taprootって何なの?アップデートでどんなことが変わったの?と思われる方も多いと思いますので、今回のアップデートでの変更点についてわかりやすく解説していきます。

この記事を読むことで以下を理解することが可能です。
Taprootとは何なのか?
今後ビットコイン市場にどのような影響が起こるのか?

それでは早速解説していきましょう(^^)

大型アップデート「Taproot」について

ビットコインが4年以上ぶりに大型アップデートを行いました。

アップデートの内容は「Taproot(タップルート)」です。

結論からお伝えすると、「データ容量を小さくすることができ、今後の拡張性が広がった」ということです。

今回のアップデートには「シュノア署名」、「MAST」という2つ技術が新たに採用されております。

前回の大型アップデートについて

前回は2017年8月23日に「セグウィット」というアップデートを行い、アップデート計画が確定された2017年7月から実装された8月23日にかけて約50%値段が高騰しました。

セグウィット」とはブロック(取引情報を集めて格納する通帳のようなもの)に入れるトランザクション(取引履歴)のフォーマットを整理し、より多くのデータをブロックに入れることを可能にした技術です。

簡単にまとめると、スマホの容量を確保するためにデータを整理するようなイメージですね。
今まではすぐに容量がいっぱいになってしまい、処理速度が遅くなっていた問題を解決しました。

今回のアップデートはどのような内容なのでしょうか?

Taprootで何が変わるのか?

Taproot」のアップデートの内容は下記のとおりです。

1.プライバシーの向上

2.スケーラビリティ(拡張性)の改善

これら2つのアップデートの根幹に使われている技術は「シュノア署名」と「MAST」です。

シュノア署名とは複数の署名を1つにまとめることができ、ブロックチェーンに保存されるデータ量を減らすことができます。

MASTとはMarklized Abstract Syntax Treeの略称で日本語では「マークル化抽象構文木」です。
なんのことか全然わかりませんね^^;

簡単に説明すると、通常複雑な条件をつけた取引では長い文章で構成されております。
長い文章ですとブロックの容量がすぐにいっぱいになってしまうため、記述を簡素化することでブロックチェーンに保存されるデータ量を減らすことができます。

まとめると、2つの技術を採用することでデータの容量を減らすことができるということですね(^^)

データ容量を減らすことがどのように生かされていくのか、詳しく解説していきましょう。

プライバシー保護を高める

ビットコインは従来、デジタル署名(送信されたデータが間違いなく本人のものであるかを証明する技術)に「ECDSA方式」を採用してきました。

今回のアップデートによって「シュノア署名」に変更することによって、データの容量を減らすだけではなく、複雑な取引の詳細がわからなくなるということでプライバシー性が高まります

スケーラビリティ(拡張性)の改善

先ほど、シュノア署名MASTでデータの容量を減らすことができると説明しました。

データの容量を減らすことで得られるメリットがスケーラビリティ(拡張性)の改善です。

まずはデータの容量がいっぱいになったときの問題点を見ていきましょう。
・処理速度の遅延
・手数料の増加

処理速度の遅延は供給に対して需要が増えると情報を処理しきれず、処理速度が遅延します。
身近な例で例えると大きいデータをダウンロードしている際に動きが遅くなるイメージですね。

また、供給に対して需要が増えると自分の取引を優先的に処理してもらいたいと考え、手数料が上がります
市場に流通する数量が減ると相対的に値段が上がるのと同じことですね。

データの容量を減らすことでこれらの問題を解消し、結果的に新たな機能を追加しても耐えることができるようになるため、今後さらにビットコインの実用性が増えることになるでしょう。

今後のビットコイン市場への影響

今回のアップデートでビットコインの価格にどのような影響がでるのでしょうか?

結論から申しますと、短期的な高騰はないだろうとの見込みです。

先ほども少し触れましたが、今回のアップデートはあくまで今後拡張していくことを可能にするためのデータ容量の削減のため、新しい機能が拡充した際に大きな値上がりがあると予想されております。

前回のアップデートでは50%高騰しましたが、その後2018年に入るとさらに大幅値上がりがあったことをみると今後値上がりしていくことは間違いないと思います(^^)

エルサルバドルの法定通貨化やアメリカの市長が給料をビットコインで受け取るなど、どんどん一般化されているビットコインです。

今回のアップデートで投資商品というより実用性のあるコインに進化していくはずです!
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